事故と余波1

電車に乗っていてどこかに向かっている時
「人身事故のため遅れています」というアナウンスがあったら
「ちぇっ」と思ってしまう。
その位事実と遠いところで暮らしていました。
今までは。

夏に入ってすぐ、とある展覧会に行った帰り
各駅停車しか止まらないRという駅で電車を待っていました。
透明なアクリル板で覆われた待合室があり
ホームに沿って一列に10個くらいの椅子が並んでいました。

冬はこういうのがありがたいのかもね、
夏はちょっと暑いけど、などど思いながら座り
妹は右隣で、買ったばかりのカタログを熱心に眺めていて
私はぼーっとアクリル板越しに向かい側のホームを見ていました。

しばらくしてそこに通過の急行が入ってきた時
私の視界の端でひらりと何かが動き
例えて言うなら一反木綿のような…
ひらりと、あるいはスッとホームに落ちる何か

すぐには何だかよくわからず

けたたましい音を立てて急行は急停車
ホームの先の方に立っていた親子は、血相を変えて戻ってきて
駅員さんが慌ただしく往復する

そこで初めて人が飛び込んだと言うことを認識しました。
ぼーっと生きてんじゃねぇよ。と言われそうですが
多分その間はせいぜい1〜2分だと思います。

何も見ていなかった妹が、カタログから顔をあげて
私を見たら、見る見る顔から血の気が引くのがわかったそうです。
彼女はそれが恐ろしかった、と。

飛び込んだ「その人」は
切迫感とか、重々しさはなく
例えて言うなら保線区の人が必要があって線路に降りるような感じで
日常の続きのようにスッと行ったわけです。

それが一番怖かった。
本当に普通の空気感すぎて。

その後駅は大混乱。
みんな携帯で自分が遅れる理由を話していて
向かいのホームで一部始終を見てしまった小学生の女の子は号泣。

色々はしょりますが、電車は動かないので振替輸送のバスが出て
とりあえず乗ったら、両足が攣りました。

こう言う時は強い酒だ!
ちゃんとしたマティーニを呑んで帰ろうと妹が言い
乗り換え駅で探すものの
バーが開いている時間ではなく
結局NYなんちゃらダイニングでモヒートを引っ掛けて帰りました。

その夜、私が見た夢は
前後の脈絡は覚えていないのですが、
小さい女の子と向かい合っていて、その子がいきなり私の顔を殴る
で、私も無言で殴る(グーパンチで)
その時、私はベッドの脇の壁を本当に殴っていて
痛みで目が覚めたのでした。怖い。

時々行く整体の先生の話では
事故というのは「打撲」のようなもので
一気に強い力が加わるということらしく
心も打撲していた、と。
まさにそれを象徴するような夢だったのかも。

そして日常に戻っていくわけですが、
一見何事もなかったように暮らしていても
思わぬ余波がある、ということで続きは次回。
(画像は直接関係ありませんが、なんとなく癒し系で)
IMG_4112.jpg

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